高くなるブロック塀

皆さん、こんにちは!北九州店展示場スタッフの秦です。

本日は午後の部、2段目~4段目 の施工を『モルタル』を中心にご紹介します!

 

まずは、モルタルとコンクリートの違いを簡単に説明させて頂きます。

【モルタル】

水+セメント+砂

レンガやブロックの目地、今回のようにコンクリートの上にブロックを敷く際にガタガタにならないよう滑らかにする目的に使用します。

 

【コンクリート】

水+セメント+砂+砂利

砂利が加わることにより、モルタルより強い強度を持ちます。主に強度が必要な場所、駐車場やブロック塀の基礎に使用します。

 

そして、こちらがモルタルを練る時に使う『かくはん機』です!『〇〇を足して!』『あと少し〇〇を入れるか』と、天候や湿度によって微妙に変化する粘り気を、その場で加減をみて職人さんが作っています。砂を足す作業をやらせて貰いましたが、砂って想像以上に重いです…。職人さんが軽々とスコップいっぱいの砂をひょいひょい入れる様子に、その半分くらいなら…とスコップを持ち上げましたが、謙虚さが足りませんでした。

出来上がったモルタルは、作業しやすいように一輪車に載せてブロックの傍まで運びます。そして、ブロックを汚さないよう繊細かつ豪快に隙間につめ込んでいきます。


ざっくざくとコテを器用に使い、柔らかいモルタルを詰めて……

こちらもコテで綺麗に均します。

ちなみに、ブロックの溝には必ず横にも鉄筋を入れます。コンクリートの基礎にしっかりと固められた縦筋と、新たに横に入れた鉄筋を結束線で結び、更に強度を上げます。前日談で話した『ハッカー』と『結束線』を使った、私が唯一覚えた職人の技…!ここで活躍しなければ現場に立つ意味がない、と再チャレンジ!…道具を握って2日程度のヒヨッコは、ハッカーにもてあそばれるだけでした。なんとか時間を掛けながら縦と横の鉄筋を強く結びつけ、ついにモルタルに触れる機会が訪れました!

縦筋の差し入った穴に、コテでモルタルを詰め込んでいく作業です。黙々とすくっては詰め、すくっては詰め…仕事中に!と怒られそうですが、子供の頃に楽しんだ泥遊びを思い出します。

私が様々な作業に手こずっている間に、3段目まで完成です!薄っすらですが黄緑糸の糸が見えるでしょうか?1段目、2段目、3段目、もちろん4段目もブロック塀が水平に施工されているか、確認するための糸は張ります。10年、20年とブロック塀を施工してきた職人さんでさえ糸を張らずに施工は行いません。どこのブロック塀を見ても真っ直ぐなのが当たり前なのは、職人さんの経験や技術と、この丁寧な手作業をひとつひとつに惜しまず費やしてくれるからだと感じます。

4段目。縦筋が少しだけ頭を出しています。今回、写真に収めることは出来ませんでしたが、横の溝も細いコテで均しています。また4段目はフェンスの支柱を建てる必要もあるため別の日にモルタルを流したのですが、それが乾く前に濡れた刷毛でブロックについた余分なモルタルを丁寧に払い、造形と見た目の美しさを損なうことなく完成です。

近所でブロック工事が行われる際は、ぜひ遠目に見てみてください!あっという間に段が積みあがっていきますが、そこに至るまでの繊細な作業をみていると完成した時の感動が違います。

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